なぜ?ビカーラ種
ビカーラを養殖する理由として
ジャポニカのシラスの採捕量が激減してから、鰻業界が激震を受けています。
ワシントン条約(CITES)で絶滅危惧種に指定されそうだからです。
既に2014年には国際自然保護連合(IUCN)ではレッドリストに掲載されました。
もし指定されるとどうなるか?
シラス、活鰻、加工品すべてのウナギ製品は輸出入できなくなります。
全て自国で供給し、消費しなくてはなりません。
今の日本には不可能であり、中国ですら日本に向けてもしくは世界に向けて輸出する事が出来なくなります。
そんな中、ビカーラ種は資源も豊富にあり絶滅危惧種に指定される確率はジャポニカに比べ非常に低くなっています。もちろん同じウナギ属ですから可能性は0ではありませんが。
次にジャポニカの採捕量は都市により増減が激しく(最近は連続して不漁続き)、それによって単価が100万円/kg~400万円/kgとさが大きく安定しません。
一方ビカーラは資源が豊富でそれに1年じゅう採捕することが可能です。
単価はジャポニカの1/10と安価です。
問題は養殖技術にあります。
1 歩留まり率
ビカーラを養殖してきた国々ではほとんどが失敗し、撤退しました。(良くて30%全滅)
我社も最初は大量に死に撤退を考えましたが、始めた当初やめようと思ったときにすでに50%の歩留り率でした。それから試行錯誤を繰り返し、ジャポニカと同じくらいにまでは上げる事が出来ました。
しかし原料が良くなければよい成績を上げることは不可能であり、インドネシアとの技術提携は我々にとっては重要な取り組みになります。
幸いインドネシアは豊富な鰻資源を有効に使い切れておらず、私の技術を欲しています。
2 おいしい鰻を作る
いい鰻を作るということは消費者の方たちが美味しと言ってくれる鰻を作ること。これは必須条件です。
・養殖な段階で世界遺産の今帰仁城のミネラル豊富な伏流水を使い、
・鰻にストレスを与えず、自然に近い形で飼育する
・飼育スピードを上げ回転を上げることはコストを下げることは生産量の多い企業養鰻家が行っていますが、ウナギにストレスを与え、ブクブクの肥満な鰻を作ります。もちろん肉も皮もやわらかい鰻が出来ますが、味がなくタレでごまかすだけの偽物のウナギになってしまいます。鰻本来の旨味のある肉質にするため給餌率を鰻の大きさ、体調に合わせた数値に調整します。
・餌も味を調える重要なポイントです。
鰻にはビタミンA、B、Eが豊富に含まれ夏バテ防止、アンチエイジング効果が認められています。
しかしその中にビタミンCだけは存在せず、沖縄のシーカヮーサーを利用する案も考えています。
ジャポニカとは同じウナギ属ですが違う種類であるという認識を持ち、ビカーラ種に合った餌の配合を試行錯誤を繰り返し、こんな鰻と言われていた鰻がジャポニカよりおいしい、この鰻を食べたら他の鰻は食べられないと言わせるほどに出来上がりました。
しかしこれで満足しているわけではありません。インドネシア政府ともっともっとビカーラに合った餌の配合に取り組んでいきたいと思います。
最後に
ビカーラ種とはこれだけのポテンシャルを以ってジャポニカに固執している鰻業界を変えたい、気付かせたいと思っています。
8年間このビカーラに取り組んできました。技術は積み上げてきましたが、予算を湯水のごとく使い切ってきました。
この取り組みに怪しい投資家は多く群がり、多くの奴らに騙されても来ました。
やっと今本当に賛同してもらい、同じ目標に向かって徐々に集まってきてくれた方々がいます。
ただの投資ではなく、日本の鰻文化を守るため、気軽に安心して美味しい鰻を食べるため、一緒に仲間としてこのプロジェクトに係りませんか?
まだはっきりした方法としては決まっていませんが、このホームページで会員になってもらい月に何回かでも琉鰻の鰻を食べてもらう、クラウドファンディングで応援いてもらう、
投資的な (儲け主義でない) お金を入れてもらう。等々考えています。
いまインドネシア政府とコラボして新しいプロジェクトがスタートしようとしています。
新型コロナウイルスの影響でインドネシアへ行く事が出来ていませんが、渡航ができる様になれば即座に行動を起こそうと思っています。